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​■プロローグ

「あー、それじゃあ早速旧世界について説明していくよ。

旧世界は私が直接生み出した世界であり最初の舞台となる世界だよ。

ここに生まれてくる人間はごく普通で、なにかしら不思議な力を持っているとかそんなファンタジー設定じゃないとかなんとかは、メニューの一番上にあった『創作について』でもう知ってるよね。

​それじゃあ今回は、そんなごく普通で退屈な旧世界について語っていくよ。

ちなみに退屈だから背景を少し豪華にしてみたよ」​

「あれ、創造主さん、初回とテンションが結構違う気がするのだけれど、大丈夫?」​

「あれ、アルバート…初回の最後に君は天に召されたはずなのにどうして今回またここに来てくれたの?」​

「死んでないからね、ただおいとまさせてもらっただけだからね、創造主さん。

…今回は旧世界ってことだから、旧世界の住人の一人として登場したってことさ。

​旧世界の住人だったら今回全員参加する権利があるだろう?

それに旧世界を語ろうとするなら僕の存在が必要不可欠かと思ってさ。

ほら、僕って『もう一つの諸悪の根源』って言われてるし」​

「それ今回が初出しの二つ名だから他の人知らないよ?」​

「え、えぇ…」​

​「さて、恒例の茶番も済んだし、早速旧世界についてお話ししていこうかな。

今回のゲストはキャラクター紹介のページが『旧世界の人々』の人たちで、この人達と一緒に旧世界について会話していくよ〜」

「雑な紹介の仕方だなぁ…。

​あ、少しだけ補足させて貰うけど、『旧世界の人々』と紹介されてる人達の一部しか登場しないし、むしろ違うページで紹介されてる天使さんとか人形さんとかの登場が殆どだから、ご了承お願いするね」​

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​■旧世界の時系列について

 「それじゃあ、まずは旧世界の時系列が大体どんなものかをざっくりと説明していこうか。

​時系列があるからあんまり詳細までは言わないけど大体どんな流れで物語が進んでいくのか紹介していくよ〜」​ 

「そういえば僕と創造主さん以外の人が見当たらないようだけど、他の人はどうしたの?

また僕と創造主様で進めていくのかな」​

「それでもいいけど、すぐ飽きちゃうだろうから早速他のゲストを呼んでいこうかな!」​

「初めまして、…こんにちは。僕は…えっと…名前…、名前を名乗るんだよね、初対面の人には…。えっとね…僕は…僕の名前は…​……あぁ、永らく名前を名乗っていなかった所為か、名前を忘れてしまったよ。」​

自分の名前を忘れるぐらいに孤独だった『旧世界の管理者』

アッフェルム=ヴェロネ君だよ〜!」​

「わぁ、初っ端からキャラが濃そうで薄そうな子が来たね!

​…ところで『旧世界の管理者』何かな?」​

​「えっと、そのですね…」

「あぁ、そのあたりの話についてはこのコーナーの後半にやる予定だから、後のお楽しみだよ」​

「このコーナーの最後まで僕がいるかどうか微妙なんだけど、創造主さん」​

「さて、なんでアッフェルム君を呼んだのかというと、旧世界の最後の最後まで、いや、旧世界での物語が終った後にも彼は旧世界に存在し続けているから、時系列の話をするには丁度いい相手だろう?

私は旧世界の物語が終るまでの話しか知らないから、ここでお話ししてもらう予定だよ。

​まぁ、アッフェルム君が喋れたら、だけど」​

「旧世界が滅んで皆が新世界へ行ってしまった後は、旧世界には僕しかいませんでしたからね」​

「それじゃあそんなアッフェルム君と、アルバートと一緒に旧世界のことを振り返っていくよ!

まず、旧世界はこのコーナーを見てくれている人達とほとんど変わらない歴史を歩んできたんだ」​

 「いきなりメタ発言だね」​ 

「だっていちいち舞台設計の裏までねちねち言われても退屈しちゃうだろう?それに、この言葉が一番分かりやすいだろうと思ってね。だって旧世界は、君たちと殆ど同じ世界観なんだから。

さて、脱線しちゃったね。本題に戻ろうか。

​そんな旧世界での一番始めの物語、『学園委員会』はごく普通のありふれた学園でのお話だよ。

ここでの私は、平和で退屈な世界にすごく飽きていたんだよね。毎日毎日、同じことの繰り返し。

いつ、どこを見たって、いつも通りのなんら変わらない世界。退屈だよねぇ」​

「……もしかして、貴方、あの『歴代最悪の革命家』だったアルバートさんですか!?」

「へぇ、歴代最悪に昇格してたんだ、僕の二つ名

…そうだよ、僕があのアルバートさ。初めましてアッフェルム君」​

「普通の人間だったんですね…」

「えっ僕人間だよ?…もしかして時代と共に僕は悪魔とかそういう類いのものになってたってこと?怖いなぁ…。

全く誰かな、僕を悪魔なんて扱いにシフトチェンジさせた人は」

「アルバート、君は生前でも悪魔呼ばわりされてたんだから、今更気にしてもどうしようもないと思うよ」​

「そうだね、じゃあ話を戻そうか。

『学園委員会』の物語が終った少し後ぐらいかな、僕はこの時代の旧世界にもの凄く退屈をしていたんだよ。創造主さんと同じようにね。

だから僕は、楽しい世界を作ろうとしたんだ。

かつて引き起こされた、世界大戦が起きていたあの時代の世界を。

あの時はとても楽しかったよ。生きるか死ぬかの境界線上の世界、めまぐるしく変わる世界、殺戮を許された世界…」​

「私とアルバートが出会い、あの世界大戦を引き起こした時代の物語が『楽しい世界の作り方。』​だね。この時は私も楽しかったよ。

ここから私が世界に干渉していくことになるから、ある意味では私という存在を作り上げた最初の物語だったね。ここから旧世界は大きく姿を変えていくようになるんだ」

「そんなことがきっかけに、あの大戦が引き起こされたんですね…」

きっかけなんてどれも些細なものだよ、アッフェルム君。

…それにしても、この物語の終盤で僕は処刑されて死んだから、世界大戦がどういう幕引きをしたのかは分からないんだよねぇ、この辺り、どうなったか聞ける?」​

「ふふ、それは本編でのお楽しみということで、黙っておこうかな。

…そうして引き起こされた世界大戦が終った後の物語、戦争で滅んでしまった国を舞台に『さみしんぼ』が始まるんだ」

「『さみしんぼ』という物語で、のちの『神』となる人形の基礎技術が誕生したんですよね」

「へぇ、人形…。初回のガイアちゃんが言っていたのは『人造人間』ってことだったけど、人形はいわゆる人造人間ってことでいいのかな?」

「そうだね、そしてそんな彼らは道具として、あるいは奴隷として人間達の欲を満たす目的で利用され続けてきたんだ。まぁ、そういう目的で作られてるんだから当たり前なのだけれど。

​…でもね、その人形達には自我があったんだよ」

​「人形達は酷い扱いを受けることに怒りを感じ、その怒りを糧に人間達に反逆した物語が『糸を斬ったマリオネット』ということですね」

「そうそう、そこでは私も色々と暗躍させてもらったから、なかなか楽しめたよ。

その結果か、人間に人形が勝ち、立場が逆転したのはいいけど、人形達が今までの人間と同じことをし始めるようになってからは、また同じことの繰り返しかって思ってとても退屈しちゃったんだよねぇ…」

「…それで今度は人間側に味方して、ガイアちゃんを生ませたのかな」

​「ガイア…」

「そうだよ、アルバート。

所詮蛙の子は蛙って分かったから、だったら人間に世界を託す方がまだ楽しい世界が生まれるかなって思ったから人形に勝てる力を持てるように色々と仕組ませてもらったよ」

​「そうして聖戦が始まり、旧世界最後の物語『終焉と黎明』が始まったということですか…」

「そうそう、旧世界の全体的な話の流れはこんな感じだよ。

まとめると、『学園委員会』から始まり『楽しい世界の作り方。』、『さみしんぼ』、『糸を斬ったマリオネット』、『終焉と黎明』という順番が旧世界の時系列だね。このあとは皆の知っている通り、旧世界は滅ぶわけだ。

​…さて、旧世界の時系列は分かったけど、私はこの後の旧世界はどうなっているのかというものが気になるから、アッフェルム君、よろしくね」

​「…そういわれましても、ただ滅んだ旧世界で死んだ土地を生き返らせて、畑を作って農作物を沢山作り自給自足の生活を営んでのどかに過ごしています、という風にしか言えませんよ…?」

「うっわぁ…平和…」

「そうかぁ…今度新世界と繋げて異世界大戦争でも引き起こす?」

「…それは、一人で何億という生命体と戦えということですか。無理ですよ」

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​■『学園委員会』について

「…じゃあそれぞれの物語について少しずつ話してもらおうかな、まずは『学園委員会』について話してもらおうかと思うから、とりあえずアッフェルム君はまた出番があるまで引っ込んでてね。

​アルバートはすぐ出番あるからここにいてくれると助かるかな

「分かりました。ではまた後で

「それじゃあ一つ目の創作の主人公とかその周りの人、いらっしゃーい

「創造主さん、一気にやる気なくした顔してるなぁ…

ようやく俺の出番だな!!!!!!!!!!

​「あれ?1人だけ?

「俺の仲間達は全員ろくな奴がいなさそうだっていう意見で誰もこなかったぞ!!!!!

「渡良瀬君、ろくな奴がこの世界にいると思ってるの

マシな人に見えて実は一番駄目な人っていうのはよくあるパターンだからね

「まぁ、そんなことは置いておいて、俺は『学園委員会』っていう話がどういうものか話すためにここにきたんだよな?​さっそく話していいか?いいよな!だって話すためにここに来たんだからな!

俺、話したいこと沢山あるんだよ!今まで全くもって出番がなくてたまにTwitterで名前が出てたりとかそんなことしかなかったのについに、ようやく、俺の出番が、ついに!!!!出たんだよ!!!めっちゃ嬉しくてさ、この嬉しさとともに俺が主人公のこの話について沢山話していきたいんだよ!俺以外の生徒会の皆や委員会の皆について紹介していきたいんだ!!

『学園委員会』はさっき説明した通り大変退屈でつまらない学園モノで旧世界で唯一平和なギャグ物語だよ。ここにいる主人公、渡良瀬優一郎君がラノベみたいな学園生活を送るために生徒会長になっててんやわんやする話で、恋だのテストだのなんだとなんだかんだで充実した青春を送る平和な話だから退屈で退屈で仕方が無かったんだよねぇ。本当に退屈、はい次、アルバートよろしく。

あ、渡良瀬君、君はもう帰っていいよ?

「えっ!?ちょっと、まっ、待って!!!俺まだなにも話してない!!!!まだ!!!何も!!!!!」

「大変申し訳ないとは思うけど、私はこの時代の話はどうでもいいと思っているから早く次の話、『楽しい世界の作り方。』についてアルバートとお話ししたいんだ。

…君が主人公の物語、どういう物語か分かってるよね。ただただ平和な学園生活を送る学生達の物語だよ?そこになんの楽しさがあるの?何も変わらないただの日常をピックアップしても視聴者は誰も喜ばないよ?ただの学生生活を見て誰が楽しいって思える?」

「ひ、酷い…

「じゃあ次は僕たちの創作『楽しい世界の作り方。』について話していくのかな?

…可哀想だし、渡良瀬君は最後まで居てもらおうよ。彼なら死んだ後の世界がどんな変化をしたのかを知っても問題は無いと思うし、創造主さんと2人で話したって面白くないしこの物語に登場しない第三者の視点が欲しいよね

最後が本音だろ!!!!

「んー…まぁそうだね、じゃあそうしよう。でも『学園委員会』についてはもういいよね?

「えっ本当に終わり!?これで終っちゃうの!?もっとあるだろ!!!あ、マジで終るパターンだこれ…!!

じゃ、じゃあ最後に一言!!!争いも禍いもない、誰も死なない平和な時代に少年少女らが青春しまくって最後は大円満で終るハッピーエンドだ!!!!よろしくな!!!!カップルが沢山いるぞ!!!少女漫画チックなシーンがあったり突然のバトルものになったりシリアスな雰囲気になったりするときがあるけど基本はギャグだ!!!よろしくな!!!!

「はい、これ以上はもうペースが無いから終わりだよ。

それじゃあ次のページからは、『楽しい世界の作り方。』についてアルバートと渡瀬君と一緒に話していくよ〜

「ほ、本当に興味がないんだな!

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