■『レジスタンス』と『教会』について
「じゃあさっきも登場してきた、『レジスタンス』と『教会』のことについてお話ししていこうか。
教会側のことはマリアに話してもらうとして、レジスタンスのことについてはこの人に紹介してもらおうかな!レジスタンスの皇帝としてトップに君臨するソロモンさん〜!」
「はーい!皆大好きソロモンさんですよー!」
「げっ!!!クロノス!?!?」
「それは『僕』であって僕じゃないですよぅ!僕はソロモン!クロノスのクローンとして作られた全宇宙でただ一人として産まれた超絶天才のソロモンさんですよ!」
「どうあがいてもクロノスだろお前…」
「君、本編でも僕を『僕』と思ってましたよね?確かに僕は『僕』ですけど、僕は『僕』を超えた存在なんですから『僕』じゃないですよ」
「…混乱してくるわね」
「まぁクロノス君とソロモン君はそっくりだしほぼ同一人物だけど全くの別人ということで、話を進めようか」
「レジスタンスと教会の二勢力についてですよね!僕から話した方がいいですか?」
「んー、話の流れのことを考えると教会からの方がいいかな。じゃあマリア、よろしく」
「……『神』を恐れ、絶対な服従を誓い神々に屈した人々が属するのが『教会』よ。神の言うことは絶対であり、従わないのであれば見せしめとして処刑されたり、厳罰を与えられるわ。…そうやって神に逆らえばどうなるかを人間達に思い知らせていったのよ。でも逆に、神に従順であればあるほど裕福な生活ができるから、皆は神に、そしてその使いである天使の命令には逆らわなかったわ。…たとえ、どういう命令であってもね」
「今まで俺たちを虐げてきた奴が、今度は俺たちに媚びるようになったのは笑えたな」
「…教会に属する人間の特徴としていえば、全員が修道服を着ているわ。それが神に忠誠を誓った証でもあるのだから。そしてこの修道服を着ていないとレジスタンスとしてみなされるから、修道服を着ていなかっただけで反逆罪として処刑された人もいたわ」
「酷い話だよねぇ〜でもレジスタンスはそんなことないから大丈夫だよ!まぁ修道服を着ていたら教会側とみなして殺しちゃうことがあるからレジスタンスにくる場合は修道服を着ないでくることをおすすめするよ!」
「じゃあマリアが今の格好のままでレジスタンスに行ったら即処刑されるってことだね!」
「どこが大丈夫なのよ…」
「それじゃあ次はレジスタンスについて話してもらおうかな」
「はーい!分かりました!
レジスタンスは絶望し、諦めた教会の人間達とは違って『神』に逆らい、かつての栄光を取り戻そうとしている諦めの悪い人間達が属しているんですよ!
立場上、神々と対立してますから、息をひそめて隠れるように生活しなきゃいけないのが難点ですけどそれでも沢山の人達がいますから、皆で力を合わせて神の首を狙って毎日訓練しているんです!どこでやってるかは企業秘密ですよ?」
「ガイアちゃんが属しているのはレジスタンスだよね」
「そうですよ!あの子はレジスタンスの秘密基地の一つであった場所の近くに何かから隠れるかのようにいましたからね!まだ赤ちゃんだったので早く見つけられてよかったですよ!ぷにぷにで可愛かったです!」
「…よかった。あの子は無事にレジスタンスに引き取られたのね」
「まぁ、レジスタンスに引き取られないと困るからね!もしこれで教会側に見つかってたらまたマリアを孕ませないといけなかったよ」
「…」
「やるなら見えない場所でやってきてくださいよぅ!僕、他人の子作りを見る趣味なんてないですから!」
「いい加減この話やめようか!!!!」
「さて、冗談はさておきレジスタンスの話に戻そうか!」
「レジスタンスはどういうものか説明しましたけど、他になにかあります?」
「…………皇帝といっていたけれど、それはレジスタンスで一番偉い人ということなのかしら」
「そうですよ!僕は『僕』のクローンでしたからね、レジスタンスの人達から起動されてすぐに頭領として祭り上げられて気づけば皇帝なんて立場にいましたね!」
「…クロノスはかつて王として君臨していたからな。レジスタンスの人間からしてみればかつての栄光を思い出させる象徴的存在だろうな」
「僕的には別に君たち神と対立する気はないし戦う気もなかったんですけど、どうしてもと頼まれちゃったので『悪魔』という生物兵器を72体作り上げてその子達をレジスタンスの勢力として加えさせたんですよ!前の『僕』は人形達に自我を持たせたことでああなっちゃったので今回は反省を生かして自我を作らずに完成させました!…でも僕の溢れる才能はそのことを許さなかったみたいで、一部の子というか僕が作り出した悪魔達は殆どが自我をもっちゃったんですよねぇ…。でも殆どの子は僕の言うことに素直に従ってくれるので問題ないです!さすが僕!僕を作った『僕』もすごいですけど、そんな『僕』を超えた僕はさらにすごいですね!ふふん!」
「本当、余計なことをしてくれたよ…」
「ちなみにガイアちゃんですけど、ガイアちゃんは本物の神様としてレジスタンスでは『真神』として崇め奉られましたね!それからはレジスタンスの勢力が拡大して表立って神と戦うようになっていくんですよ〜」
「…ガイア」
「レジスタンスと教会についてはこのあたりでいいかな?それじゃあさっきソロモン君が言ってくれた『悪魔』について今度は話していこうか!」
「…悪魔だろうがなんだろうが、俺に叶うやつなんてどこにもいねぇけどな」
「あれ、君まだいたの?」
「あぁ!?」
「とっくに帰っているものだと思ってたけど、君まだいたんだな」
「テメェ、木偶人形の分際で…」
「…だ、大丈夫?」
「んな、だ、誰がだ!!テメェら揃いも揃ってふざけるなよ!!」
「可哀想なルシファー」
「本編ネタはもういいだろうが!!!!!!!!!」
「…」
「?どうしたのマリア」
「…よしよし」
「………!?!?!?!?…て、テメェ、いきなりなにを」
「…こうしてあげたくなって、あの、突然すみませんでした」
「…」
「な、なんか急に空気が氷点下になったような…!」
「……さて、悪魔の紹介やろうか」
■旧世界の悪魔について
「全くもう、突然いちゃつき始めたからびっくりしましたよぉ〜」
「い、いちゃついてねぇ!!!!!!」
「……」
「あの、クロ、いやソロモン、もうこの話題はやめよう。すごい、威圧がさっきからすごい」
「そうですね!じゃあマリアさんはそこでずっとルシファーさんをなでこなでこしてあげてくださいね!彼の背後にお花畑が見えますのできっと今、幸せなんでしょう!それじゃあ僕の悪魔達を紹介しますね!」
「だ、誰が、誰が幸せそうだ!テメェ!複製品ごときに何が分かる!!!」
「あ、あの、別に頭を下げてなでやすくしてくれなくてもいいんですよ?」
「…な、だ、だれもそんなことしてねぇぞ!!!」
「…あは」
「なに火に油注いでるんだよ馬鹿かお前!!!!!!」
「はーいじゃあまずは僕の最初の作品!バエル君〜!」
「初めまして皆様、私、序列第一位のバエルと申します」
「はい!彼は稀少なポニテ枠かつ僕の世話役(自称)だよ!
武術だけじゃなく文学にも精通しているハイスペック悪魔!それがバエル君!」
「ふふ、ソロモン様、そんなに誉められても困ります」
「あほ毛が嬉しそうに動いてるなぁ」
「続いてハルファス君!好戦的な性格で只の戦闘馬鹿でキチガイ君!
最近天使が主食になっちゃってるから悪魔の中でも特に天使との対立がすごいのなんの!」
「戦争しようぜお前ら!!」
「第一声がそれかよ!」
「序列38位は戦闘キチガイですから、どんな出来事も脳内変換ですぐ戦争に結びつけてことあることに殺しにかかってきますからね」
「そのやたらとでかい手が武器ってことか」
「そうそう!じゃあどんどん紹介しようか!続いてはフルカスちゃん!
他人の黒歴史を晒してはそれに打ち拉がれる姿を見て愉悦ってるドSちゃんだよ!」
「ふふ、今日はどなたの黒歴史を晒してやりましょうか…」
「…すごい暗黒微笑ね」
「何?晒して欲しいの?貴方の黒歴史…」
「嫌な予感しかしないから次の子紹介しようか!!な!!クロ…ソロモン!!」
「なーんかさっきから『僕』と名前を間違えられて悲しいのでフルカスちゃん!ゼウス君の恥ずかしい過去をさらしちゃってください!」
「おい馬鹿やめろ!!!!!!!」
「ゼウス、貴方は女好きとあるみたいだけど、ある時美女を見つけたのでそくざに声を掛けて手を出したところ実はその人は女装した男でがっかりしたみたいだけどその美しさからまぁ男でもいいかなと思って——————」
「アアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!やめ!!!やめろ!!!!消し炭にしてやる!!!!!!やめろ!!!!!その話はやめろ!!!!!!!!!!!」
「…えげつない」
「…あはっ!貴方のその苦しむ姿!とても素敵よ!もっと見せて頂戴!」
「とまぁこんな感じで、精神攻撃してくるから気をつけてね!
さて次の子を紹介したら悪魔について詳しく説明していこうかな!それじゃあアンドロマリウス君!自己紹介よろしく〜!」
「せいぎしっこうー!!!!!!」
「へぶしっ!!!!!」
「あ、ゼウス君が倒れた」
「あら、もっと苦しませてあげようと思ったのに」
「せいぎはかならずかつのだ!!!!!!」
「…彼は序列72位で私たちの末っ子です。見てくれは成人してますが精神年齢はまだまだ成長途中で、今はだいたい幼稚園児ぐらいですかね」
「なんかこのコーナーでは俺がいじられすぎているような気がするぞ…!!」
「っは!ざまぁねぇな!主神とやらよぉ?」
「はい欠陥品は黙ってなよ」
「あぁ!?」
「んー、まぁこんな感じで僕の作品達はみんな個性的だよ!」
「綺麗にまとめたわね…」
「さてそれじゃあ僕の作品達を紹介できたことだし、悪魔について話していこうか!
じゃあバエル君、よろしく〜」
「承知いたしました、ソロモン様。
…では、愚鈍な者でも分かるよう今回は特別サービスでお送りしてやろう。愚図ども」
「ぐずどもー!」
「うぜぇ…」
「私たち、悪魔は神に対抗する生物兵器として製造された、いわゆる第二世代の人形でしょう。
そのためか、神よりも優れた体をしているので、肉体戦だけなら神に負けることはないでしょう。もちろん天使にも」
「俺の電撃で一撃で落とせるほど軟弱な体してるけどな」
「ゼウス君の電撃は桁外れの威力だからねぇ。一撃ならまだしも何撃か食らえば即塵になっちゃうよ」
「一応君の電撃対策はしてますからね!それでも耐えきれないことが多々ありますから、やっぱり創造主さんから貰った力は尋常じゃないですよぅ!まぁ、僕には劣りますけど!」
「本当、負けず嫌いなのもクロノスそっくりじゃねぇか…」
「貴様、主神かなんだか知らないがソロモン様に対してなんだその態度は」
「馴れ馴れしいわね、黒歴史晒すわよ」
「なんだ戦争か!?おっぱじめるのか!?」
「おれさまのせいぎをみせるときだな!!」
「お前らうるせぇ…!!」
「あは、悪魔っていうよりかはソロモン親衛隊みたいだねぇ」
「…そうね」
「さーて!悪魔についてはこんな感じですかね!神に対抗するために作り出した生物兵器で、基本は肉体戦で戦ってくれます!たまにフルカスちゃんみたいに精神攻撃してくる子もいますけどね!」
「今度から四天使達には悪魔に容赦は無用だと伝えておこう…」
「四天使もだったけど、個性的なメンバーばかりね…」
「まぁ、個性がないとやっていけないのがこの業界だよ!」
「どの業界だよ…」
「さてさて!悪魔について紹介できましたし、次からは本編についてお話ししていきますから、もう君たちは帰っていいですよ〜」
「ソロモン様、失礼ながらこんな愚図共がソロモン様と一緒にいるとソロモン様に屑菌がついて穢れてしまいます。なので私たちと早く帰ってお体を清めましょう」
「屑菌」
「そうよソロモン様!ここは私と一緒にお風呂でも入りましょう?」
「そろもんさま!ひさびさにみんなでだいよくじょういこうよ!あのときみたいにみずでっぽうであそびたい!!」
「んーじゃあ、そうしようか!というわけなので僕もここで失礼させてもらうね!ばいばーい!」
「アンドロマリウス、今度は俺とやりあおうぜ」
「やだ!」
「おい序列38位と序列72位、ソロモン様の前だぞ?少しは落ち着かないか」
「嵐がさっていったな…」
「ねぇマリア。私達も今度一緒にお風呂とやらに一緒に入ってみないかい?」
「…訴えるわよ」
「女になれば問題ないだろう?」
「…」
「マリアさん、大変そうだなぁ…」
「…風呂か」
「ルシファーは浴槽に頭つっこんで今日のことを反省してなよ、なんなら私が手伝ってあげるよ?」
「よ、容赦がない…!」