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​■プロローグ

…帰りたい」​

「おや、このコーナーで最初の言葉がそれですか」​

「…今回は我々、天使について話していく回だろう。

旧世界の天使全てを統制する天使長であるお前が不在で許されるわけが無いだろう。働け

働きたくない」​

「ミカエルさん、働かないのならせめてこのコーナーから消えてはどうです?」​

あー…今の言葉ぐさっときた…

​「はい、それじゃあ今日はガブリエルさんと一緒に天使とはどういうものなのかといったところから、それぞれの世界の天使の共通点と相違点といったところまで詳しくやっていきましょうか

「…それぞれの世界の天使?それはつまり、我々がいた二番目の世界にも天使がいたということになるのか?」​

「あー…うん、新世界のことね。どうやらいたみたいだよ?しかも俺らをモチーフにして生まれた『四天使』がいるって話」​

「ということは、新世界の四天使はミカエル君のような怠惰君や、ラファエル君のように無自覚鬼畜君、ウリエル君のような放火魔君、ガブリエルさんのように美しくて素敵な天使がいるということですね。うふふ」​

「おいガブリエル、貴様、自分以外の紹介が雑だぞ」​

「はい、そうですねぇ…でも間違ってないですよ?」​

「まぁ、こんなガブリエルさんは置いておいて、天使の話をしていきましょうか!」​

「ガブリエルさんはそんな風に言われて悲しいですよ、ぐすん」​

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​■旧世界の天使について

 「なぁ、紹介するっていっても旧世界編で天使の紹介してなかったか??だったらやらなくてもいいんじゃない?だったら帰っていいよな。俺早く帰って寝たい」​

「あの時の紹介だと駄目だったんじゃないですか?」​

「…まぁ、細かいことは気にするな。それに旧世界編を見る前にこのコーナーを見た人もいるかもしれないだろう」​

「天使についてピックアップされる最後の機会なんですから、色々とお話ししていきましょうよ。

​ガブリエルさん達の出番が、もう二度とないかもしれないですからねぇ」​

出番なんていらないですから帰らせてください

「ミカエルさんが早く帰りたいとうるさいので燃やしますね」​

​「ちょっと待とうかウリエル君。待とうよ。待てよ。

そんな目を輝かせて炎で俺を燃やそうとしないで。分かった、分かったから

「はい、ラファエルさん、ミカエルさんが働いてくれるそうです」​

すごい力技でしたね」​

「そ、そうだな…。

…では我々がどういう存在なのか、ミカエル、貴様が説明しろ」​

​「えー…めんど、

早く説明しろよ、ミカエル君」​

 「…俺たち天使は、神によって生み出された存在で、翼を持って生まれてくることが多い

だけどこの翼は収納可能だから見た目は人間と変わらない存在になることができる

​でもこの十字のマークがある目だけはどうしようもないから、天使か人間かを見分けるのだったら目で判断した方がいいだろうな。

まぁ、カラコンとかして見えないようにできるから何とも言えないけど。

人間達を監視し、時には人間を圧倒的な力で押さえ付けることによって神や俺たち天使に逆らえないようにするのが主な役割。

あとは人間達がなにかやらかしそうな時はそれを報告したり、神の決定を伝えたりとかそういう役目もあったりするね」
 

今まで一行ぐらいの台詞しか言ってこなかったあのミカエルさんが長話をしている…。

​これがまさに能ある鷹は爪を隠すということですね!

「それは少し違うと思うぞ…

「そしてガブリエルさん達は、天使達を従えるトップですね

「いわゆる四天使だな」

「俺達四天使はゼウス直属の部隊で、天使でも特に力を持ちますね

「神々ほどではないが、そこそこの戦闘力は持っている」​

​で、どうやらそんな四天使の中でも特に強い力を持っているのが俺らしい」

こんなクズでも、我々のリーダーだからな」

「ミカエル君はやるときはやってくれますから、問題ないですよ

やる時はやるミカエルです」​

いつも仕事はさぼり、天使長としての自覚もなく、口を開けば『寝たい休みたい帰りたい』という怠惰を極めたような存在ですけど、ミカエルさんはやる時はやりますからね!

​俺の辞書にあるミカエルさんの項目にはそう書いてます!

否定はしないけど君たち俺のこと貶しすぎじゃない?​」

「なぁに、日頃の鬱憤を晴そうとしているわけじゃない

「あーはい、そういうことですか

​「ガブリエルさん達のことについて纏めると、人々を監視し時には罰を与える存在が天使であり、それらの存在を纏めているのが四天使であり、そのリーダーであるミカエル君が天使長ということですね

まぁそんな感じで日々を過ごしていましたー

『終焉と黎明』ではレジスタンスとの戦争、いわゆる『聖戦』では兵士として参加したな

​「そうですね、戦争に出ることもありました」

…確かその時にルシファー君と出会ったんだよねぇ」

​「…そういえば、『召喚士と神越者』では召喚士と呼ばれる存在に召喚されて悪魔と対峙したりした

その時にルシファー君と再会して驚いたよ」

​「ルシファー君、聖戦で色々ありましたからねぇ

不浄な存在でしたので燃やしてやろうと何度思ったことか

「…ウリエル、貴様奴と何かあったのか?

「そこら編は本編で分かることですよ、ラファエルさん。

​それじゃあ旧世界の天使についてはこんな感じでいいですかね

「ガブリエルさん達は人とは違いミラクルパワーを持っているということは説明しなくていいんです?

​「天使は人と違う存在でその存在自体がファンタジーなとこあるから何となくそういう力があるって分かってるだろうしいいよ

​「ミカエル、どこを見て言っている

​「はーいそれじゃあ俺たち四天使についての説明は終わりで次からは新世界の天使達が説明してくれるよー

​「おい誤魔化すな貴様

​「待ってください、まだ説明してなかったことがあるみたいですよ。

サイトにある『キャラクター紹介』の天使と悪魔のところで、旧世界の天使について書いてある文には
『ゼウスが主となり生み出された神の使いが天使であり、四大天使が主軸となって人間界を統治している』とありますよ

​「四大天使は四天使と同じ意味だし、人間界っていうのは俺たちが統治している場所のことで人がいっぱいいるとこって思ってもらえればいいだろ

​「『神にとって都合がいい「善良な市民」には何もしないが神を否定したり反逆行為を行った「愚者」には恐ろしい罰を与える』とありますし、『翼が大きいもの、翼が美しいものなどはカリスマ的存在になる』というここでは初出しの情報がありますよ。

そしてさらには『名前の由来は神話からきている』ともありますし『聖服が存在しておりどの天使も着ることを義務づけられている』ともあります」

​「見事に説明してなかった事柄が沢山ありますねぇ。一つ一つ補足していくと、まず最初の『善良な市民』とか『愚者』のことですが、前者は『教会』に属している人達のことで後者は『レジスタンス』に属している人間のことですね」

​「教会の人間には手出しせず、しかしレジスタンスは容赦なく殺せ、という命に従って俺はその『愚者』達をぶっ殺していますね

​「ウリエル、貴様は本当に容赦を知らない奴だったな…」

​「愚民は根こそぎ滅ぼせ、と俺の辞書にはありますから

​「わー怖い怖い」

​「では次の補足事項について説明しましょうか。

翼が大きいもの、美しいものを持つ天使はカリスマ的存在になるということですが、これについては天使にとっての美人は顔や体のスタイルではなく翼で判断されると思ってくれればいいですよ。人間社会では顔が重視されるならガブリエルさん達天使は翼が重視されるということです」

​「翼が汚かったり小さかったりすると軽蔑される対象になるからなぁ

​「翼が美しくなおかつ大きいものであればあるほど力の象徴にもなるからな、大きさは生まれつきであるからどうしようもないことが殆どだが、美しさはどうにでもなるからな。皆翼の手入れは一番気をつけて行っている

​「俺の翼は理想的な翼って言われてるけど特になんの手入れもしてないだよね。面倒だし」

​「こういうことをいうと疎まれることがありますから、発言には気をつけましょうかミカエル君

​「あのガブリエルさん?顔が怖いですけど?」

​「ガブリエルはそのことを特に気にしているからな…」

​「はい、ガブリエルさんは美しさを保つために色々していますからね。

こういう人がいると殺意を抱きます」

​「この話は置いておいて最後の『聖服』について説明しましょうよガブリエルさんー…

​「聖服というのは俺たちが着ているこの服のことですね!カラーバリエーションは豊かなのでそれぞれ自分に似合う色の聖服を着ています

​「なんで聖服を着ることが義務づけられているかというと、この服を着ているということは神の手下として神に服従し、従うという意味がある。あれだ、レジスタンスの修道服と同じだ。

​だからこの服を着ていないということは神に反逆する意志があると見なされて処分される、だから義務づけているんだ

​「まぁその他にも色々理由はあると思うけど、大体そんな感じだよ

​「…さて、あとは大丈夫ですか?ウリエル君

​「はい!大丈夫です!

​「では最後にガブリエルさん達が出てくる物語を宣伝してバトンタッチしましょうか!

神々と一緒に人間と戦争する『終焉と黎明』、世界を支配しようとする極悪悪魔さん達を召喚士と呼ばれる人と一緒に倒していく『召喚士と神越者』をよろしくお願いしますね!

​「さすが告知の第一人者といわれるガブリエル…ちゃっかりしている…

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​■『新世界の天使』について

「…おい、いきなり連れてこられたがなんだここは

「あー、どうやら俺たち天使について話さないと出られない部屋、あるいは紹介するまで帰れま1…

それ以上はいけませんラフィガルさん!!!!!!!

「んー?どうしたガブリエラ

いえなんでも!ただちょっと危ないと思いまして!」

​「あはは!君たちなにも変わってないね!

「…!ルシフェル、お前

「皆久しぶり!あの時以来だね!ちなみにこの人もいるよ!

「…なぜこんな茶番にこの俺が付き合わなければならない

「…貴様、なぜここにいる!!

「ま、まぁ落ち着きましょう、まずは深呼吸ですよ!ミハエル!

…もしかしてルシフェル様ですか?

「………確かに俺はルシフェルだ。だか貴様の知っているルシフェルではない

あれ?堕天した方のルシフェルと大罪人って知り合いだったの?」

「……大罪人」

まさか大罪人ソラまで現れるなんて、ここの部屋ってどうなってるんですかね」

「さぁ?なんだっていいのではないですか?

「誰だよ

あ、僕ですか?僕はカルマ・ダンテと言います。以後よろしくお願いしますね、生産者さん」

「生産者?

「あぁ、僕の主食は天使の血ですから。

その血を作ってくださる貴方達は僕にとって​『生産者』ですので、そう呼んでます

「…あぁ、なるほど、過去に流行った『悪食病』の感染者の一人ってことか。

​大罪人ソラが齎した災厄、まさかその被害者を見ることができるなんてなぁ

「……悪食病、か

「……

「……

「…先から知らぬ顔ぶれが現れるな

「あーうん、とりあえず一人ずつ自己紹介してく?

「自己紹介ではなく、俺たち天使について話していくべきではないかと

「そういえばラフィガル、お前、さっき紹介するまで帰れま1————

天使について紹介しないといけないようなのでそれについて私たちで話していきましょうか!!!!!!自己紹介は後で大丈夫でしょう!!!!

お、おいガブリエラ」

「ふん、ならばさっさと話していけ

それよりも血を貰ってもいいですか?僕お腹が空いてしまって」

コトネ…」

お前ら黙れ燃やすぞ

「………それじゃあ天使について話していくか

「じゃあ私から天使について説明するね!

まずは私たち天使だけど、どうやら私たちが生まれた世界よりも前の世界にいた天使、いわゆる旧世界の天使と元にゼウト様やフィラル様が生み出したんだ

旧世界の天使を元に生み出された天使はその元ネタとなった天使の名前からとっているから似た名前の天使が多いんだって

そうして生まれた私達は、天界と呼ばれる世界で日々を過ごしていて、そこでは下界で死んだ生物達の魂を浄化したり新たに作り替えることで魂の流転を支えていたんだ。

その天界なんだけど、最初は一人の大聖天使と呼ばれた、いわゆる『天使長』が天界を治めていたらしいけど、大罪人ソラによって悪食病が満盈してしまい天界が崩壊してからはミハエル、ラフィガル、ガブリエラ、ウリウルの四人の天使が天界を治める四天使制度になったんだ。

そして私たちが着ているこの服、聖服はいろんな種類があるんだけど、上位の天使となると同じデザインのケープを羽織るようになるんだ。

それぞれ立場によってケープの色は変わるんだけど、四天使は白を基調にしたものを使っているよ」

「大聖天使か、懐かしい

「あぁ、そんなのいましたね

「やはり、貴方は姿こそ違えど————

「…何度でも言うが、俺はあの大聖天使であったルシフェルではない

「あの時のような白く美しい翼ではないですが、貴方はあのルシフェル様ですよ

「…っ」

ルシフェル、君のことを尊敬してくれる人はまだここにいるみたいだね」

黙れルシフェル

「…ということは、大聖天使だった頃の時代の天使が貴方達ってことですか?

「そのようですね

「…はは

「四天使制度なんて聞いたことないしね

「本当に貴様らは、何も変わらん…

…何か言いましたか?ルシフェル様

​なにも

「で、四天使制度になってからの天使が俺たち四天使と、堕天してない方のルシフェルってことだな

「そのようだね。

​ところでさぁ、堕天してない方のルシフェル、さっきの天使の説明やたらと長かったし詳しく説明してった方がいいんじゃない?

「そーだけど、あのさぁ、堕天してない方のルシフェルとか堕天した方のルシフェルっていう呼び方なんとかならないかなぁ」

「お前はルシフェルのままでいい。呼び方を変えるのはそこの堕天した方でいいだろう

大迷惑さんでいいのでは」

殺すぞ

「さすがにそれは駄目だよ!!!

「天界が崩壊したことによって魂の流転が上手くいかないことをいいことに大迷惑さんは『Requiem』で色々とやってくれたじゃないですか

ですのでこいつの名前は大迷惑さんで十分です」

大迷惑さん(笑)

だ、大迷惑さん…ぷくく…

「お似合いだなぁ、大迷惑さん

あの時は邪魔が入りやがったからなぁ…あの時の続きでもやるか?貴様ら。

​二度とこの世界を見ることができないようにしてやるよ」

ストップ!!スト——————ップ!!!!!!喧嘩しちゃ駄目だろ君たち!!!!​」

「…なんだかここにいても意味がもうないような気がしますから帰ろうかなぁ、コトネも待ってるだろうし

「だよねぇ

君たち全員そこにならべぇぇえええええええええ!!!!!!!

!!

あのさぁ君たち!!さっきから見てたけど自由奔放すぎない!?

もうちょっと周りの状況見てみてよ!!!!お陰で天使じゃない僕がこのコーナーに乱入することになっちゃったじゃないか!!!!

確かに知らない顔ぶれが沢山いたり宿敵がいたりでいろんな気持ちがあるかもしれないけど、ここはパラレルワールド!!!!本編の話は舞台裏でやってくれっていう謎ルールがある世界なの!!!!

二代目のルシフェルちゃんが説明したのをそれぞれ補足するならさっさとやって!!!じゃないと君たちここから帰れないんだよ!?!?まさに某番組だよ!!!!

​分かったらそれぞれ補足していく!!はいまずは最初に天使の役目!!何!?!?」

「て、天使の役目は下界で死んだ生物達に宿っていた魂を浄化し、作り替えることで魂の流転を支えることです

「魂は生きものの体の中に宿って、心の働きをつかさどると考えられるものであり肉体を離れても存在するものだよ!!!じゃあなんでその魂を浄化する必要があるの!!はい初代ルシフェル君!!!!」

「…魂は穢れていくものであり、どの生物の魂にも穢れは存在している

穢れは主に負の感情から生まれるものであり、その穢れを浄化させなければいずれその魂は悪魔となってしまうからだ」

「はいそうです!!悪魔は負の感情から生まれるものであるから世界にとってあんまりいい存在じゃないから生まれないようにしてきたんだよね!!まぁ結局は一種族として存在していくことになったけどまぁこの辺りは悪魔についてピックアップしたコーナーで詳しく説明する予定だよ!!!

ちなみに天界についてもまた別コーナーでやるからまた今度!!ざっくりいえば天使が住む世界!!以上!!詳しいことは別コーナーでね!!!!

それじゃあ次は大聖天使とか四天使制度とかその辺り!!!まずは大聖天使って何!?!?

はいこれも大聖天使だったルシフェル!!!」

大聖天使とは全ての天使を統べる存在であり、天界の王であり、いわゆる天使長だ

そしてそんな大聖天使にふさわしい力を持つ天使になるため、ゼウトはルシファーという天使を元に俺という存在を生み出した

​「暫くはその大聖天使一人が天界を統べる制度でいたのだが、世界神が堕ちたことにより世界の境界線が歪み、タイミングを狙っていたかのように悪食帝が処刑された

そして処刑と同時に『悪食病』という負の遺産を作り上げたお陰で、その災禍が天界にも影響を与え、天界は一度滅びそうになったわけだ

​「主神ゼウト様!!!!!

​「上手く説明が進んでおらぬようだったからなぁ、我が直々に説明しに来たわけだ」

​「た、大変申し訳ありません…!」

​「では四天使制度について説明せよ。…それで貴様らのこの不祥事を無かったことにしてやろう」

​「かしこまりました。我らが主、主神ゼウト様。

大罪人ソラが齎した災禍により、大聖天使一人で全ての役割を果たし、天界を統べることを問題視した我々、それぞれの役割を分担をし、負担を軽減させ、なおかつ独裁にならないようにするために四天使制度というものを作り上げました

第一天使をミハエル、第二天使をガブリエラ、第三天使をラフィガル、第四天使をウリウルに決め、我らを天界を統べる『四天使』とし、その第一天使であるミハエルを天使長とすることになりました」

​「第一天使は天使長として皆をまとめあげる役目を、第二天使は天界と下界を結び、諜報部として皆に役目や仕事を伝達する役目を

​「第三天使は魂の浄化と新たな天使を育てる役目を、第四天使は天使と対立する勢力を排除する役目を

​「そうして我ら四天使は天界を統べ、天界に永遠の繁栄を約束すべく尽くして参りました​」

​「ふむ……、いいだろう。

では我は戻ろう、二度とこのような不祥事を起こさぬようにな​」

​「勿体なきお言葉、感謝いたします​」

​「……ゼウト君が出てくるなんて、驚いたなぁ​」

​「ところでこの人誰?​」

​「自分を生み出してくれた存在忘れるとか、君、親不孝すぎでしょ!!!!!​

​「あの、もしかして更生神フィラル様ですか…?俺たちを生み出してくれた、父親は…」

​「ソラ君、そうだよ、僕こそが再生を司る原始の神、更生神フィラルだよ…。

​誰だよこんないい子大罪人にしたの…彼とてもいい子なのになんでああなっちゃったんだよ…。

本当なんでこんなに世界は理不尽に満ちているんだよ…悲し過ぎだよ…」

​「…本当に、すまなかった、ソラ」

​「ソラ君、後でお菓子あげるね…」

​「??」

​「それじゃあ聖服とかケープの話をして、私たち天使の話を終わりにしましょうか」

​「聖服とは、簡単にいえば天使が着ている服のことだ。

俺で言うと、白いケープの下に着ている部分のことだな」

​「ケープは上位に属する天使しか着ることを許されてないからケープ=聖服というわけじゃないんだ」

​「だから僕みたいな天使はケープを着ていないわけです」

​「そのケープですが色によって階級を分けています

俺たち四天使は白を基調にしたケープを着ていますし、飾緒が付いていたりと少々豪華になっています

​「では色分けはどのようになっているか説明しよう。

まず階級は四天使、上位、中位、下位の4つに分かれている

四天使については先から説明しているから割愛させてもらおう。

では、最初に上位天使について説明しようか」

​「じゃあ私が上位天使について説明するね!私は上位天使であるわけだし!

上位天使は熾天使、智天使、座天使達が属する階級でそれぞれセラフ、ケルブ、ソロネっていったりするよ。

ケープの色なんだけど、熾天使は紫、智天使は黄緑、座天使は黄、もしくはオレンジっていう色分けがされているよ!」

​「ではルシフェルさん、貴方のケープの色は紫ですから熾天使、セラフというわけですか」

​「その通りだよ!…えっと、名前なんだっけ」

​「ジェルゼです」

​「ジェルゼ君か!どうぞよろしくね!」

​「……」

​「おいミハエル、どうした黙りこんで…あぁ、そういうことか」

​「諦めたのではなかったのか?なぁミハエル」

​「不浄な存在がなにを…!今ここで消滅させてやってもいいのだぞ」

​「……君たち?」

​「…じゃあ、中位天使については俺から話します。

中位天使は主天使、力天使、能天使が属しており、これらもそれぞれドミニオン、ヴァーチャー、エクスシアという別名もあります。

ケープの色は主天使は緑、力天使は赤、能天使は青となってます。

……ちなみに俺は能天使でしたから、こういう色になってます」

​「…中位天使であったエクスシアであった天使が大罪人になるなんて、当時の天界は大騒ぎになったようですね

​「……そう、ですね

​「まぁそんなことどうだっていいじゃないですか、もう終ったことなんですし。

彼を責めたところで何も変わりませんよ

​「…それじゃあ下位天使については俺が説明しますね。

下位天使は権天使、大天使、天使のことで、他の天使と同様、プリンシバリティ、アークエンジェルズ、エンジェルと呼ばれたりします。

ケープの色は順に青緑、赤紫となっており、天使はケープが無いので除外します。

​俺は天使だったのでケープは持っていませんね

​「ケープの色についてはこんな感じだね!あとは何か言っておくことある?

​「…それじゃあ、同じ天使である君たちだけど目に十字があったりなかったりするのはどうしてかな

​「それは簡単に言ってしまえば『堕天』したかしてないかの違いだな。

堕天というのは天使が穢れてしまうことで、外的変化でいえば翼が黒くなってしまったり、目にある十字が消えたりすることだな

例でいえばそこの大迷…ルシフェルがいいとこだろう。あとジェランとかいう奴な

​「…もっといい言い方なかったですか」

​「喧嘩を売るのがどうやらお好きのようだなぁ、ラフィガル…」

​「僕は目に十字がないですので堕天したことになるんですかね」

​「悪食病の症状の特徴の一つでしたからねぇ…翼は白いままでも目に浮かぶ十字が消えるというものは。

一応今は目の十字が消えただけでは堕天したことにはなりませんが堕天候補として見られますかね」

​「どうして感染していたはずの俺には、症状が現れなかったんだろうな…」

「それじゃあ次のページからはそれぞれのまとめに入っていくよ〜!!はい解散!!

「雑だなこの神…

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